プロジェクト名: トラヴェリング・ヴォイド
計画年: 1997年11月
計画地: 京都府
備考: 国際コンペ「21世紀・京都の未来」設計競技提出案
共同設計: 槻橋修、樫原徹ら
旅するヴォイド。100年かけてヴォイドがゆっくりと京都を横断する。100年の都市計画は難しい。そもそも都市計画の長期計画とはせいぜい20年、30年計画であって、100年後の未来を予測するのは不可能に近い。そこでわれわれは、都市を計画するのではなく、巨大な空白地帯であるヴォイドを旅させる(=破壊する)ことによってあらたな活力を生み出すことを提案した。新しいものをつくるのではなく破壊が生成を生む。われわれが計画するのは10年に一度、都市の方向性を決定するためのナビゲーターと呼ばれる都市建築物のみである。これは極端なことではない。そもそも京都の歴史がそうであった。活力を保つために、都市構造を大胆に再編し、地下のグランド・サーキットの進展にしたがって、旧市街地から自動車交通が減少していく。世界都市京都に向けたヴォイドの旅にしたがって、都市プログラムは再配置され、あらたな京都が100年かけて誕生する。
計画年: 1997年11月
計画地: 京都府
備考: 国際コンペ「21世紀・京都の未来」設計競技提出案
共同設計: 槻橋修、樫原徹ら
旅するヴォイド。100年かけてヴォイドがゆっくりと京都を横断する。100年の都市計画は難しい。そもそも都市計画の長期計画とはせいぜい20年、30年計画であって、100年後の未来を予測するのは不可能に近い。そこでわれわれは、都市を計画するのではなく、巨大な空白地帯であるヴォイドを旅させる(=破壊する)ことによってあらたな活力を生み出すことを提案した。新しいものをつくるのではなく破壊が生成を生む。われわれが計画するのは10年に一度、都市の方向性を決定するためのナビゲーターと呼ばれる都市建築物のみである。これは極端なことではない。そもそも京都の歴史がそうであった。活力を保つために、都市構造を大胆に再編し、地下のグランド・サーキットの進展にしたがって、旧市街地から自動車交通が減少していく。世界都市京都に向けたヴォイドの旅にしたがって、都市プログラムは再配置され、あらたな京都が100年かけて誕生する。